サスペンスドラマで、復讐のため、あるいは、自分を守るため、人を数人殺した犯人に、刑事が言う。
「どんな理由があっても、人を殺してはいけない。」
それから、犯人は手錠をかけられる。これがドラマだ。逮捕されて連行される犯人に対して、その犯人の恋人や家族が、何とも清々しいことに、「わたし(たち)は待っている」と言う。
だが、現実はどうだ。
ロシア軍の兵士はボスの命令で人を大勢殺している。一方ウクライナの人は自分たちの命、家族の命、自分たちの国土を守るため、ロシア兵を殺している。
それも、一人二人じゃない、何人も、いや、何百人も殺している。命令しているのは安全な場所にいて、指示を出しているだけの大統領だ。これは間違いなく殺人教唆という大罪だ。
だが、誰も彼を止められない。手錠をかけることも、逮捕することもできない。ひどい話じゃないか。
もう一度言いたい。
「どんな理由があっても、人を殺してはいけない。」